私は海外で、1度だけ病院に行ったことがあります。
場所はパキスタンのフンザ。
昼食に食堂で牛肉カレーを注文。
インドでは食べられなかった牛肉がうれしくて一気に食べまくる。
で、その肉が非常に固く、そして1口サイズよりやや大きめ。
まあ噛み切らんでも大丈夫だろう、
と思い切って飲み込む。でものどを通らず、さりとて出すこともできず、
「うっ、息が・・・・苦しい・・・」
その場でドーンと地面に倒れこむ。
「なんだ、なんだ、どうしたんだ。ジャパニ。」
と周りの客が寄ってくる。
これはえらいこっちゃ。
というわけで、食堂の前で逆立ちさせられて、足首を持って揺すってもらう。
こんな往来の真ん中でええ見世物だが、こっちはそれどころではない。
「だめだ。病院だ!!」
と、すぐ近くのボロ病院へつれてってもらう。
その道すがら泊まっている宿を通る。
宿のおやじは、何事かという顔で見ている。
病院に着いて、口の中にヘラを突っ込まれて、やっと長さ15センチくらいに伸びきった肉の残骸が出てきた。
「わしはヘラ突っ込んだだけや。お金はいらんわ。」
と先生に言われ、そそくさと宿に帰る。
「そうか。大変だったな。まあお茶でも飲みなさい。」
と、事情を聴いた宿のおやじはやさしくお茶を入れてくれた。
その後しばらくは、
「もう大丈夫か?」
とみんなに声をかけられた。
小さな村なので、私はすっかり有名人になった模様。
ちなみにチェックアウトの時、入れてくれたお茶はきっちりと請求された。
なんや、ただじゃなかったんか。
旅先ではちゃんと噛んで食べましょうね。
という教訓でした。
1 件のコメント:
こわーい
こうゆうまさかな話がリアルでこわい。
飲み込めない、出せない。
いやー。
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